クロネコの問題は本当に「2024年問題」なの?

先日のブログで、「PUDOの受け取りバーコードが届かない」という問題を書いたが、その際の営業所や再配達ドライバーの対応は、それなりに納得できた。問い合わせ電話が有料で、そのくせちっともつながらずに料金だけかかる、どうしようもないシステムなので、営業所に出向いた方が早いというのはアレだが、すぐに電話で確認して、「バーコードが来ない理由は不明だが、ドライバーが回収して配達する」という手配をその場で済ませたのは評価できる。

 

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そもそも客がPUDOを使うのは、クロネコをはじめとする業者側が盛んに、「再配達が負担で迷惑だ」と言わんばかりの情報を発信しているのに応える面も有るはず。客としては「せっかく配慮したのに、それで予定通り荷物が受け取れないなんてアホらしい」という気分になるのは当たり前の話。

この「再配達」の話が声高に叫ばれるようになったのは、いわゆる運送業の「2024年問題」が言われ始めてからのような気がするが、ことクロネコに関しては、配達ドライバーの負荷を低減するためのPUDOや営業所止めが、配送システム自体を複雑化させて混乱を招いているようにしか見えない。

PUDOもイマイチ使えないが、実はその前に一度、確実にその日の内に受け取るために営業所止めにしたら、予定日の内に到着の連絡が来ないという「事故」が起こった。ドライバーが荷物を持ち出しているところまでは追跡情報に登録されたにもかかわらず、予定時刻を過ぎても営業所に到着せず、結局その日には受け取れなかった。結局、Webページから問い合わせをしたら、翌日の朝8時頃!に到着のメールが入り、その後に「荷物は○○店に配達されています」という返信メールが来たというのが、その時の顛末だった。

普通に考えれば、配達ドライバーが一晩荷物を持ったままなんてことは有り得ないし、仮にそうだとしても、朝8時前に営業所に配達するのも変で、その時点で配送ミスに気付いたはず。だとすると、どう考えてももっと早い段階で営業所には到着していたのに、到着連絡のメール送信を怠ったとしか思えない。Web問い合わせの結果、メールが送られていないことに気が付き、翌日営業所が仕事を開始したところで確認して、慌ててメールを送ったというのが真相だと考えるのが妥当な考え方だろう。

結局のところ、この営業所止めも、先日のPUDOも、最終的に指定した先に荷物が届いたことを、システムで確認して自動的にメールを送るというシステムが、まともに機能していないんじゃないかという気がする。こんなシステムでは、2024年問題を緩和するどころか、かえって配達ドライバーの負荷を増やすばかりだろう。Amazonの配達ではこれまで、こういう問題を経験したことは無いし、佐川はそもそも時間指定の自宅受け取りしかないので、便利かどうかはともかく、問題は起こりにくい。それを考えると、クロネコはできもしないことをやろうとして、システムを複雑化させ過ぎてるんじゃないかとも感じるが、これも細かいことを気にし過ぎなのだろうか?