【備忘録】Faststone Image Viewerのマルチモニター環境

 久しぶりにランチ以外の話。PCソフトの設定についてだけど、ググってもなかなかズバリの情報が出てこなかったので、半ば自分の備忘録的に書いておきます。

 趣味のデジカメ画像の管理に、FaststoneのImage Viewer(以下FSViewer)というソフト(個人使用なら無料で使える)を使用してます。基本は画像ビューワーですが、RAWファイルも参照できたり、最大4枚まで並べてピントチェックできたりと、デジカメ画像管理に最適な上に、簡単な編集もでき、複数画像を並べたファイルも作れると、とても多機能で使いやすいお勧めのソフトです。

 普通に使ってる分には何の問題もない、ほぼ完ぺきなソフトなのですが、一点だけ問題が…。マルチモニタ環境で使うと、各モニタのDPIが異なる場合に、常にメインモニタのDPIが使われてしまう、という問題があります。

 最近は写真現像用に新調した、まあまあ高性能な3K解像度のノートパソコンをメインに使用中。そこに前から使っている、23インチFull HDの液晶モニタをHDMI接続しているのですが、各画面の「拡大/縮小」は、ノートPCが175%で外付けモニタが100%にしています。すると、FSViewerの表示を外付け側に持って行ったとき、表示がめちゃくちゃデカくなって使い物になりません。

 これまでググっても、この問題や対策が引っかからなかったので諦めていたんですが、他の問題を調べていた時に関連しそうな情報を見つけて、試したみたら見事に解決したので、その対策をまとめときます。弄るのは実行ファイル本体の「FSViewer.exe」のプロパティで、ショートカットなどから辿って行き、実行ファイルを右クリックして、プロパティのダイアログを開きます。

 すると、図のようにタブが並んでいるので、その中から「互換性」のタブをクリックし、その中で下の方にある「高DPI設定の変更」ボタンをクリックします。すると、もう一つダイアログが開くので、その下の方の「高DPIスケールの上書き」をチェックして、「拡大縮小の実行先」をシステムに設定します。後はそれぞれのダイアログを「OK」を押して閉じるだけ。

 この設定によって、FSViewerをモニタ間で移動させたときに、各々のディスプレイのDPIが使用されるようになって、DPI値が異なっても適切なスケーリングで表示されるようになります。もし同じような問題で悩んでいる人がいたら、試してみてください。