「ソーシャルディスタンス」という言葉の違和感

 新型コロナの影響で、最近連発されている「ソーシャルディスタンス」という言葉には、個人的には違和感を感じて仕方ない。それはなぜかと言うと、ソーシャルという言葉に対するイメージにずれが有るから。

 元々「ソーシャル」とか「社会的」というのは、物理的な話とは別に、どちらかというと形式的とか心理的とかの概念で、という印象がある。しかし、今回問題になっているのは、まさに「物理的な距離」を取りましょう、という話なので、そこに「ソーシャル」を付けると、なんだか逆効果に感じてしまう。

 単に、「日常生活の中で、なるべく人との距離を取りましょう」で良いと思うんだが、なぜこんな横文字を使わなければならないのか、意味が分からない。多分、「日常生活」を「ソーシャル」に置き換えたんだろうが、わざわざ分かりにくい言葉を使うのは、実にばかばかしい話だと思う。