半年ほど東京都内に通勤していた時に、都内での乗り継ぎに関する料金で気づいたちょっと変な点のご紹介。
自宅の最寄り駅は東武伊勢崎線・日光線の方面で、会社の最寄り駅はJR田町駅・都営地下鉄三田駅になる。毎日通勤していた時は、定期が一番安価で本数も多い、「東武線で北千住まで⇒JR常磐線で日暮里まで⇒JR山手線で田町まで」という経路で通勤していた。それに対し今では、週1~2回程度の都内通勤になり、定期を買わなくなったので、他の経路も使ってみるようになった。他の経路も含めて、一般的に考えられるのは、次の3つじゃないかと思う。
2の経路は一番安上がりだが、浅草での乗り換えが地上経由で距離が長いのと、大概曳舟での乗り換えが必要になるので、あまり使うことはない。一方、3の経路は乗り換えが1回だけで済んで楽だけど、少し遠回りで料金も一番高いのが少々ネックになる。ということで、総合的に一番良いのは1の経路だと思っていた。
しかし、都内の勤務地に出向いたときに、何の気なしにジョルダンの乗り換え検索で帰りダイヤを調べたところ、3の経路の方が1よりも安い結果が出てきてビックリ。注意書きで「特例情報:都営地下鉄と乗り継ぎ割引云々」と出ていたので、何らかの割引があるは分かったが、「逆向きの経路だとそんなの出てないんだよなあ」と不思議に思って少し詳しく料金を調べてみた。その結果は以下の通り(多くの人が分かりやすいように、特例側の三田を起点に表している)。
出発駅 | 到着駅 | 行き料金 | 帰り料金 | 差額 |
---|---|---|---|---|
三田 | 草加 | 546円 | 575円 | 39円 |
三田 | 新越谷 | 607円 | 627円 | 20円 |
三田 | 春日部 | 710円 | 730円 | 20円 |
三田 | 東武動物公園 | 762円 | 782円 | 20円 |
三田 | 杉戸高野台 | 814円 | 853円 | 39円 |
この表を見ると、東武線側の駅を変えると差額が変わるので、単純に都営地下鉄と東武線の乗り継ぎで割引が適用されている訳ではなさそうだ。さらに色々調べて、下記の表を作ってみて何となく理由が分かってきたような、分からないような…
出発駅 | 到着駅 | 行き料金 | 帰り料金 | 差額 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
三田 | 北千住 | 299円 | 432円 | 133円 | 行きのみ特例情報有り |
三田 | 牛田 | 432円 | 432円 | - | 特例情報無し |
大門 | 北千住 | 299円 | 381円 | 82円 | 行きのみ特例情報有り |
三田 | 北千住 | 299円 | 299円 | - | 人形町又は大手町乗り継ぎ |
三田 | 牛田 | 443円 | 443円 | - | 人形町又は大手町乗り継ぎ |
どうも、三田からの帰り道を調べて料金が安くなっていたのは、都営地下鉄と東武線での乗り継ぎで割引が適用されていた訳ではなく、三田~北千住間にメトロを経由する別ルートがあり、そちらの経路の乗り継ぎ料金が適用されていた結果のようだ。それは一応理解できるのだが、依然としてよく分からないのが下記の3点。
- 三田~北千住を押上経由で乗った時は、なぜ行きと帰りで金額に差が出るのか?
- 押上の乗り継ぎが改札外乗り換えなのに、安価な別経路で計算されるのは当然なのか?
- 押上は割引が適用される駅ではないと思われるのに、乗り継ぎ時間30分以内というルールが適用されるのはなぜ?(これはハッキリ確認したわけではないが、多分30分以上かかると割引されていないと思う)
三田~北千住間だけの話なら、普通に人形町か大手町経由の経路を使えば問題無いので、「そんなのどうでも良いだろ」と言われそうだが、私のように東武線で北方向から北千住を経由して三田に向かう場合には影響が有るし、世の中には三田から北千住に行く途中で押上のソラマチに寄る人もいるかもしれないので、全く無関心ということもないかもしれない。
一番根本的な疑問は1の点だが、何となく人形町・大手町の都営・メトロ乗り継ぎで、片方の向きだけ改札内で乗り換えできるとか言った特殊事情があるのかな?などという予想をしている。しかし、それでもいろいろ変な気がするので、この辺の詳しい事情をご存知の方がいたら、ぜひコメントをいただけると助かります。