期間限定の長時間通勤が終わった

 都心部への片道2時間通勤という苦行が、当初の予定通り9月一杯で終わった。10月からは以前通り、徒歩で片道20分という生活に戻り、やっと生活のリズムが元に戻ってきた。朝晩に自分の趣味の時間を確保できるようになり、GENREFやナショジオYour Shotにトンボの写真をアップロードする時間的&精神的余裕も復活してきている。

 最近、「今でしょ」の人の発言なども発端になってか、ネットで「長時間通勤は無駄か否か?」という議論をちらほら見かけるようになってきた。しかし、そこでの双方の半ば罵り合いを見ていると、「こいつら、本当に短時間通勤と長時間通勤を体験してんのか?」と苦笑せざるを得ない意見が多い。両方を直近で体感した身からすれば、住宅費の問題を無視すれば、「長時間通勤なんて人生の中で無駄でしか無い」という感想しか出てこない。

  長時間通勤擁護派の主な意見は、「電車に乗っている間に勉強でも自己研鑽でもすれば無駄にならない」と言うものだが、それは別に短時間通勤でも家でやれば良いだけだ。どう考えても、満員電車の中でやるより、家で座って落ち着いてやった方が効率的だろう。家ではやる気にならないのでは?と思う人も居るかもしれないが、自分から見れば、そんな人は電車の中でも対して効率的に学ぶことは出来ないと思ってしまう。

 また、長時間通勤擁護派の人が無視しているようにみえるのが、勤務の前後に長時間の通勤が付随すると、どうしても睡眠時間を削らざるを得ず、健康面で明らかにデメリットが有る、という点だ。正直、片道2時間の通勤でも、家を出る時間・家に帰る時間が片道20分の通勤と同じ時間で良いのなら、当たり前だが大した苦労ではない。通勤なんてのは、本来仕事の一部だと思うが、実際にはそれが勤務時間になるわけじゃないので、そういう意味でも無駄だと言えなくもない。

 折しも、週明けの23日の朝は、関東への台風襲来が予想される。もし長時間通勤の時期にこんな台風が来ていたら、翌日の通勤に気を揉む事になっていただろう。それを思えば、徒歩通勤ならよほどの嵐にならない限り、雨に濡れる対策だけ考えれば良いのだから、気楽なものだ。やはり通勤時間は短く、距離は近いに越したことはない。