日食を安全に観察する方法

 本日(1月6日)、50%以上が欠ける部分日食が観察されました。ニュースなどでは盛んに「直接太陽を肉眼で見ると、目が損傷する危険性がある」と注意を促していましたが、一々そのために日食観察用のフィルターを購入するのは面倒でしょう。そんな人には、目には絶対安全な方法で身近なものを使って観察する方法をお勧めします。

 その方法は、「ピンホール投影」と呼ばれるやり方で、小さい穴を通した光をその穴から十分に離したt場所に写して形を見る方法です。適当な穴開きのものが無ければ、紙や発泡スチロールに楊枝などで穴をあけても良いですし、何なら5円玉や50円玉の穴でもなんとかなるでしょう(多分)。

 ものすごくクッキリはっきり見えるという訳ではないですが、ぶっちゃけ、部分日食は望遠鏡や望遠レンズでクッキリと拡大して見ても、それほど面白い姿という訳ではありません。ですから、太陽が欠けている状況を実感するだけなら、このピンホール投影で十分という気がします。

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40~50%程度欠けた時間帯のピンホール投影

 本当は、木漏れ日が地面に写るのを見るのが、重なりや風による動きで面白い姿になるのですが、今の季節は葉が落ちてしまっている木が多いのと、太陽が低くて地面に写すと斜めに伸びてしまうのとで、今一つという所でした。