南青山の児童相談所問題

 表参道駅の近くに児童相談所を作ることを発表したら、南青山のブランド価値が下がると住民が反対している、という事が話題になっていますねぇ。都心の駅の近くなんて、そんな施設が一つあったところで影響なんか極小だろうし、その議論自体がブランド価値を下げているだろうし、まあ色々ツッコミどころ満載な話題ですが、別な観点で一つ思う所が。

 上記の主張の中で、「南青山は高級ブランドが集まっていて~」と、(勝手に)取り上げられてるようですが、こんなのは当のブランドにとってみれば迷惑極まりないでしょうねぇ。最近は、「企業の社会的責任」ってのが重要視されていて、自分たちが社会差別的な言動をすることはもちろん、それに与するような振る舞いをも問題視されるのが当たり前の時代です。ブランドショップが児童相談所建設排除の原因になっているかのような意見は、本来なら明確に否定・非難しないと炎上の素にもなりかねません。

 かと言って、南青山の住人が顧客の一人である可能性も高いので、一概に非難のコメントを出すってのも難しいんでしょうね。でも、こういう時にビシッと行動することが、本当のブランド価値を育んでいくものだというのは、理想論に過ぎるのでしょうか?