【GANREF転載】'17シーズン トンボ撮影振り返り (7) ベニイトトンボ

 2017年の振り返りも、春先のサナエ類・カワトンボ類が概ね片付いたので、続いて初夏のイトトンボ類へ入りますが、まずはベニイトトンボから。
 ベニイトトンボは、早い個体はGW頃から羽化し始めているようですが、イメージとしては初夏から真夏にかけて撮影するという感じです。どこでも見られるというわけではないですが、最近の環境保護活動などのせいか、意外にいろいろな場所でみられる種類ではあります。

 自宅付近にも生息地はいくつかありますが、個体数が多くて撮影しやすい場所ということで、近年メインで撮っている場所は千葉県の某沼。今年は5月末に出かけた時に、すでに成熟した個体が、水面周辺で見られました。

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  ベニイトトンボは比較的長い期間活動する種類なので、2週間後の6月10日に出かけた時でも、水面から少し離れた草むらには、まだ複眼が真っ赤にはなっていない、成熟途上の個体が見られました。このイトトンボは、体色自体は羽化直後から赤く色付いていますが、複眼の色は最初緑色で、成熟につれて赤みを増していくようです。

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 約1か月後の7月2日に、水面上でテリトリーを張っていた個体の顔面をアップで。この時期にもなると成熟が進んでいる個体が多く、真っ赤に色付いた複眼はその透明感とも相まって、まるで熟したプチトマトのようです。

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 この時期には繁殖活動の最盛期を迎えていたようで、多くのカップルの姿が見られました。交尾中のペアも多かったのですが、草むらの中で真横からのアングルが取れなかったり、ハート形状が少し歪だったりしたので、アングルを少し変えて斜め後ろから撮ってみた写真を。角度を細かく調整して、♂♀双方の頭部にフォーカスを合わせました。

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 お昼過ぎになって、産卵する個体が増えてきたところで、手前が開けた場所で産卵し始めたペアを、できるだけカメラを下げて水面近くのアングルから。こういうアングルで撮るには、本体自体もそうですが、特にマクロレンズがとてもコンパクトなので、μ4/3システムは最適です。
 もっと真横からの写真も撮りましたが、形状的には少し斜め後ろから撮ったこのアングルの方がイトトンボらしさが出たと思ったので、こちらをピックアップしました。

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 ちょっと時間が遡りますが、産卵姿を正面方向から狙った写真も。左側のペアが産卵しているところを撮っていたら、すぐ脇にもう一組が飛んできて、ほぼ対称の角度で産卵し始めたので、ちょっと珍しい光景になりました。右側の♀の方が体を伸ばしたままで、微妙に対称になっていないのも、かえって面白い結果になったと思います。