【GANREF転載】'17シーズン トンボ撮影振り返り (6) ミヤマカワトンボとニホンカワトンボ

 春先にメインで撮影しに行く、関東中北部の河川中流域や渓流ではサナエトンボ類の他に、大体どこに行ってもニホンカワトンボとミヤマカワトンボが見られます。最もポピュラーな種類ということで、どうしても撮影はお座なりになりがちですが、その2種の写真を集めてみました。
(なお、本稿ではニホンカワトンボとアサヒナカワトンボは区別せず、全てニホンカワトンボとして扱っていますので、ご了承ください)

 4月頃から、最も早い時期に撮影しに行く埼玉の比企地方では、ニホンカワトンボの方が先に姿を見掛けますが、ハッキリ色付いて、水場でテリトリーを張るのはミヤマカワトンボのほうが早いようです。この時期は新緑が綺麗で、水の流れも澄んで気持ちいいので、川筋を歩いて景色を眺めるだけでも十分楽しめますね。

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  川の水面上に顔を出した石の上に止まるミヤマカワトンボ♂。もう少し低いアングルから撮れば、もっと背景を抜いてスッキリするのでしょうが、個人的にはこの程度背景が写っていて、生活環境が感じられる写真の方が好みです。

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 個人的な好みといえば、この種類に限っては♂より♀の方が好みです。普通のトンボなら、体型がスマートで色鮮やかな♂の方が好きなんですが、ミヤマカワトンボの場合、褐色で透き通った翅の色合いには、金緑色の体の♂よりも、金銅色の体の♀の方がマッチしているように思います。

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 一方、ニホンカワトンボは勿論上述の比企地域でも見られますが、今年よく撮影したのは5月以降の栃木地方。こちらの方が上流に近い地域なので、より水も澄んでいますし、鄙びた雰囲気の小規模な流れが多くて、珍しくそんな雰囲気を撮りたくなります。

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 やはり埼玉よりも栃木方面の方が朝の冷え込みが顕著なのか、少し遅めの時間でも朝露が残りやすいのかもしれません。そんな朝露の水滴をまとった草むらの中で、飴色の翅がよく似合ってました。

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 ニホンカワトンボの交尾姿もよく撮影しますが、この時は交尾が解けた直後に、♂♀が至近距離で、向かい合うように止まる面白い光景が見られました。何だか睨み合っているようですが、ひょっとしたら♂の方が無理やり交尾に持ち込んで、♀の方が怒って振りほどいたのかな、などと想像してしまいます。