【GANREF転載】'17シーズン トンボ撮影振り返り (5) ヒメサナエの羽化

 ヒメサナエは小型のサナエトンボで、成虫は河川の比較的上流側で見られますが、ヤゴは中・下流側に住んでいるそうです。経験的に、羽化は早朝ではなくお昼前後で、しかも集団的に行われるようなので、羽化姿を撮りやすい種類と言えます。
 今年は6月3日に、栃木方面で多数の個体が羽化している場面に出会えました。

【上 12:13】羽化のために、川岸の石の上に出てきて定着したヤゴを発見。まだ体全体が濡れています。
【下 12:20】徐々に体が乾いてきましたが、他の個体も見ていると、完全に乾くのを待って羽化するというわけではないようです。

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 【上 12:24】殻が割れたのが、発見してから約10分後。大きな副性器が目立つので、この個体が♂だということが分かります。

【下 12:31】ヤゴ殻から完全に体を抜くまで、5~10分位。尾部の付属器の形からヒメサナエということがハッキリしました。

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【12:30】殻から体を抜くため、踏ん張った瞬間の姿。6本の足の内、特に前の2本で踏ん張って、体を引き抜いているのが分かってちょっと面白い姿です。

踏ん張ってます

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【上 12:32】羽化後、そのまま自分の殻の上で体を伸ばしていく個体も多いのですが、この個体はすぐにトコトコと歩いて、横に移動しました。
【下 12:35】一旦横に動いた後、再び定着して、ゆっくり体と翅を伸ばしていきます。ヤゴの抜け殻を見ると、細い足もきっちり殻から抜けているのですね。

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【上 12:37】そろそろ羽化も最終段階に入ったので、広角側で周辺状況も入れ込んで撮影。翅も体も伸びて、大分トンボらしくなってきました。
【下 12:39】翅の方はシワが無くなって、ほぼ伸び切りましたが、体の方はこの後、まだもう少し伸びていきます。ここまで、殻が割れてから約15分でした。

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【12:42】更に体を伸ばしている所を、反対側に回って逆光側から。体の色付きが薄く、光を透かし気味で内部の構造が見えてます。水面反射の玉ボケが入りましたが、もう少し絞りを明けて、丸い形状にすれば良かったかもしれません。