【GANREF転載】'17シーズン トンボ撮影振り返り (4) ホンサナエ

 ホンサナエは、概ねアオサナエと同じような場所・時期に見られるサナエトンボの一種。ほっそりした体型が主体のサナエ類の中では、際立って太めのガッチリした体型が特徴ですが、色合い的には普通で、黄色と黒の虎柄なので、どちらかと言うとあまり熱心には狙わない種類です。今年は、早い時期の羽化や若い個体、それに♀の産卵個体が見られたので、例年とは違う写真を上げておきます。

  ホンサナエをよく撮影するのは県内の比企丘陵地域。5月中旬辺りには川筋に姿を見せ、♂が河原の岩石にペッタリと止まって、縄張りを張っています。低く平坦な場所に止まることが多いので、構図面で工夫がしにくい種類です。

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  アオサナエやミヤマカワトンボと同じような場所で見掛けるのですが、ホンサナエは縄張り意識が強くないのか、テリトリー自体が狭いのか、あまり他の種類や個体を気にしない感じで、おっとりした印象を受けます。それに比べると、アオサナエはすぐにライバルを追い払いにかかる、攻撃的な印象です。

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 例年なら5月中~下旬にかけて撮影するのですが、今年は4月末のGW前から撮影機会が有り、今年最初の羽化撮影がホンサナエでした。川原の石に紛れて羽化していると目立たないので、危うく蹴飛ばすところでしたが、寸前で気付けて良かったです。

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 4月中に撮影する感覚が無かったので、最初は「やけに羽化殻が大きいけど、何の種類だろう」と考えてしまいました。その後、体が伸びてきて、先端の付属器の特徴的な形状を見て、やっとホンサナエだと気が付きました。以外に早く羽化しているものなのですね

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 その後、同日・同じフィールドの別ポイントで、まだ若い♂個体が、樹林の中に止まっているのを発見して撮影。この時も「体型がヤマサナエじゃないし、見慣れないトンボだけど、何の種類だろう?」と考え込みましたが、羽化を見ていたのでホンサナエと気付きました。
 真横から見ることが殆ど無いので、こうして見ると随分印象が変わるものだと驚きました。

予期せぬ出会い

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 2週間後、GW明けに同地を訪れると、川の中の岩に見慣れないトンボを見つけました。この時は何の種類か分からなかったのですが、とにかく卵塊を作っているのは望遠レンズ越しに分かったので撮影しておき、後で胸部の模様を確認してホンサナエの♀と分かりました。
 見慣れないと感じたのは、太くてガッチリした体型からです。ホンサナエは♂も太め体型ですが、♀はいっそう太い体型をしていることが、今回初めて撮影して良く分かりました。撮影の間中、ずっと翅を震わせるような動きをしていましたが、やっぱり卵を生むのは大変な作業なんでしょうね。