以前の記事で、「押上駅で東武伊勢崎線と都営浅草線を乗りついで三田まで乗った時に、ジョルダンの料金検索で、行きと帰りの金額が異なる」と書いたが、やっと実際に乗って比較できたので、結果報告。区間は「東武線・杉戸高野台~押上~都営浅草線・三田」です。
結論から言うと、ジョルダンの料金表示が正しくて、
で、料金に差が出た。ちなみに、NAVITIMEでこの経路を検索すると、三田からでも853円と表示される。都営三田線で大手町まで行き、そこから半蔵門線に乗り換え、押上で降りずに直通で東武に入るルートなら、814円と表示される。
で、それだけだと面白くないので、SUICAの利用明細を取ってみて眺めてみると、なかなか面白かった。それが今回の主題。
【行き:杉戸高野台→押上→三田の記録】※北千住では降りず、直通で押上まで
入:杉戸高野 出:東武押上 料金:586円
入:都 押上 出:三田 料金:267円
【帰り:三田→押上→北千住→杉戸高野台の記録】※北千住で一度改札を出場
入:三田 出:都 押上 料金:267円
入:地 押上 出:地北千住 料金:32円
入:東武北千 出:杉戸高野 料金:515円
ちなみに、乗り継ぎ形態は一応説明しておくと以下の通り。
興味深いのは次の2点
- 行きの押上出場は、改札上は東武とメトロは区別できないはずだが、「東武」と記録されている
- 帰りの北千住出場は、改札上東武とメトロが区別できないはずだが、「地(メトロ)」と記録されている。
単独の経路で考えると、押上~北千住は地下鉄よりも東武の方が安いはずだが、三田~北千住の都営・メトロ乗り継ぎ経路を勘案して、より安くなるメトロの経路として計算しているようだ
つまり、行きの経路だと、押上で出場した時点で、北千住~押上間を金額の安い東武線で乗ってきたことを確定してしまい、その後都営の押上に入っても、今更東武の経路を取り消し、メトロに経路を引き直して料金を分配し直す訳にもいかず、結果として高い料金になってしまうようだ(ちょっと変な表現だが)。
これに対し、帰りの経路は、押上で出場した際には当然都営で確定するが、その後東武&メトロの押上に入った時点で、東武・メトロの両方のどちらの経路を採用しても、直前の都営の押上までの経路を取り消す必要がないので、安い料金を採用できるようだ。
なんだか釈然としない部分もあるが、いくらIC料金とはいえ、いったん改札を出て料金を決めてしまった後に、他の会社に料金を振り分けなおすような処理はできない、ということなら、何となく分からないでもない、という気はする。それにしても複雑だ。