【GANREF転載】'17シーズン トンボ撮影振り返り (3) アオハダトンボ

 春のトンボ撮影で、アオサナエと共に色彩的な美しさで目を引くのがアオハダトンボです。この2種は発生時期・場所共に、私が出かける場所では被っているので、大体同時に両方を撮ることになります。ただ、アオサナエは岩や石が転がっている浅い水面や河原でテリトリーを張っているのに対して、アオハダトンボは同じ河原でも、ヨシや灌木が茂る辺りに多く姿を見せるので、うまい具合に棲み分けているみたいです。

 

  毎年、アオハダトンボを最初に見に行くのは、埼玉県内の比企丘陵地域で、5月上・中旬辺りから姿を見せ始めます。5月の間はまだ成熟しておらず、♂の翅の青藍色が見えにくいので、翅を開いた瞬間を狙う方が色が綺麗に出ます。

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  ♀の方は成熟しても翅色があまり変わらないので、この時期は♂よりも♀の方が狙い目かも。褐色の翅の中に、よりクッキリと翅脈が浮かび上がるのが♀の特徴。

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 6月に入ってくると、成熟度が進んで来るとともに、より内陸側の栃木方面でも撮り頃を迎えてきます。この辺りは比企地域よりも山裾に近く、川水も澄んでいて、とても気持ちの良い環境です。♂の翅色も十分に出てきますが、青みが強かったり、こんな風に緑色がかっていたり、個体や見る角度によって微妙な違いが有ります。

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 同じ日・同じ場所ですが、こちらは翅の青みが強い個体。水面近くよりは、少し離れたヨシの茂みの内側に止まっていたので、前ボケ・後ボケで潜んでいる感じが出てくれました。翅の色は十分出ているのですが、体の緑色が薄めに感じられるのは、まだ成熟が完全ではないのかもしれません。

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 もう1枚、同日・同場所の♂ですが、こちらは水面近くに出て来ていた、より成熟が進んだと思われる個体をアップで。青藍色の翅と翅脈の模様が美しく、これこそアオハダトンボという感じです。

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 1週間後の6月11日には、こんな風に♂と♀が並んでいる姿が見られましたが、交尾には至らず。♀の方が少しお尻を上げているようにみえるのは、交尾拒否のポーズなのでしょうか?こういった引き気味の写真だと、背景の川の流れの綺麗さがよく分かります。

微妙な距離感

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 栃木方面にはこういった綺麗な川筋で、すぐ傍に車をビタ付けしてアクセスできるポイントが多いので、多少家から遠くても出かけたくなります。それに、この辺りには美味しいお蕎麦屋さんが多いのも、実は見逃せないポイントではあります。