【GANREF転載】'17シーズン トンボ撮影振り返り (1)ベッコウトンボ

 ここの所毎年、こんな事を言っているような気がしますが、今年のトンボ撮影シーズンは、春・夏・秋いずれも長雨などの天候不順に悩まされ、色んな種類で撮影適期を逃してしまいました。そんな状況では有りますが、シーズンがほぼ終了したこの時期、今年も種類別で振り返ってみます。まずは、GW時期のベッコウトンボから。

 

  基本的にどこで撮影したかというのは明示しない方針ですが、ベッコウトンボに限っては、東日本の撮影地がほぼ桶ヶ谷沼しか存在しないので、隠すまでもありません。この場所では手厚い保護活動が行われていますが、それでも今年は数が少なく、立入禁止の保護区域や、プランターを使った実験池以外ではあまり姿が見られない状況でした。そんな中、実験池周辺の草むらを丹念に探した結果、例年はあまり撮れていない♀を多く見つけられたので、その写真をまとめておきます。

 かなりしつこく探したにも関わらず、草むらに潜む若い♂が見つからなかったので、今年は撮影時期が遅れたのかと思いきや、♀の方は結構若い個体が見られました。複眼が灰色がかっていて、翅がキラキラと光を反射するのが、いかにも若い雰囲気です。

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  ♀は♂と違って、産卵の時以外にはあまり水場に出てこないので、壮年期以降の個体もなかなか見つけにくい存在です。けれど、今年は丹念に草むらを探したので、色んな成熟度の♀を見られました。成熟に連れて、明るく黄色っぽかった体色が渋い色合いになっていきますが、ちょうどこの時期くらいが、最も鼈甲っぽいイメージのように感じられますが、まだ翅の輝きを失っていません。

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 更に成熟が進むと、体全体が黒っぽくなってきます。このくらい黒っぽいと、一見♂と見間違えそうになりますが、腹部先端の形状が違うのと、腹部の幅が有り平べったい形状なので、少し注意して見れば区別は難しくありません。
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 ♂♀ともに、成熟が進んだ個体は人の接近に敏感で、すぐ逃げてしまうので、若い個体を選んで、マクロレンズで寄ってみました。若い個体特有の黄色っぽい雰囲気が、アップだとより目立ちますが、体の色だけではなく、翅前端部の色の黄色っぽさが特に寄与している気がします。
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 更に寄って撮影。40-150Proも十分に解像力のあるレンズですが、目一杯寄っての、細かい構造や質感の描写はやはりマクロに部が有ります。少し前よりから断面を入れて撮ると、若い個体でも精悍さが出てきます
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 ミラーレス機の特性を活かして、アングルを低めにとって、裏面側から。若い個体なので、透け感が結構出てきます。ベッコウトンボの写真としては、割と珍しいアングルかも。