5,000円のスーツを引き取ってきた

 以前の記事で書いていた、大丸のセールで買った5,000円のスーツ。ネーム外しとウェスト補正のお直しから上がってきたので、引き取ってきた。デパートで販売している格安のスーツがどんなものなのか、興味がある人も居るかもしれないので、何枚か写真を上げておく。

 今回買ったのは、 わずかに明るいグレー地に細めのストライプ柄、2ボタンでセンターベントというオーソドックスなタイプのスーツ。AITOZという会社の「David Hicks」というブランド?のスーツだ。WEBで見ると、スーツ以外に作業着やユニホームなども扱っているらしい。会社自体は大正時代からの歴史が有るみたいだが、そういう業界に全く疎いので、どういう会社なのかとか、ターゲット層が何歳くらいかとかはよくわからない。このスーツは、「Japan Classico Collection」という、国内での縫製にこだわっているラインだということだ。

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  ラペルにはAMFステッチが入っているが、最近は安めのスーツでもこういったディテールには凝っているので、良いモノなのかは分からない。ただ、ラペルの折り返しがペタンとした感じでなく丸みがあって、ボリューム感が有るところが何となく気に入ったのが、今回買う気になった決め手。生地は柔らかめというより、しっかりした腰がある感じだ。

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 内側を見ると、ポケット周りが台場作りになっていたり、裏地のステッチが赤色でちょっとおしゃれになっていたりで、特に安っぽさは感じない。最近のスーツは、細部のディテールに凝ってるなあ、と感じる。裏地は身頃がキュプラ混、袖裏がキュプラなので、この辺は結構良さげ。メインポケットとスマホポケットの間にネームが入っていたのを取ってもらっているが、殆ど目立たない。事前説明では「若干痕跡が残るかも」と言われるが、実用上は全然問題無い。

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 柄のストライプは、グレーと紫の2色使い。というと若干派手なようにも見えるが、細めで暗めの色のストライプは、離れてみるとあまり目立たないので、実際にはそんなに派手な感じは受けない。明るいグレーのストライプよりは全然目立たないので、この手の色のストライプは、派手な生地が好みでない人にも、結構おすすめできる。

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 総じて言えば、数万円のスーツと特別な差は感じられず、購入価格のような安っぽさは無さそうだ。ファッションに詳しい人が見れば安物なのかもしれないが、少なくとも仕事で着る分には何も不足はない。ただ、このスーツは「裾上げ済み・ネーム入り」でキャンセル品とすぐ分かるものなので、安売りの理由が明確だったのだが、他の品物はまた違うのかもしれない。

 久しぶりに吊るしのスーツを買ったが、最近のスーツらしく割と細身のデザインなのが、若干照れ臭いところだ。ジャケットについてはまだしも、それなりにフィット感は有るが、A体だけに胸回り・腰回り共にキツイ感じはない。ただ、裄丈長め・総丈短めなのが今風だ。その一方で、パンツはノータックなので、尻回りから太ももにかけて、結構なタイト感が有る。ノータックのスーツパンツは初めてなので、最近はこういうのが流行りなのかもしれない。しかし、鏡で見ても腰から下がかなり細めなので、これを仕事で着るのはちょっと勇気が要りそうだ。