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【2016年版】マダラヤンマの止まり姿を撮り比べ(望遠 vs. マクロ)(GANREF撮影記より転載)

 晩夏~初秋にかけてのこの時期、毎年長野まで遠征して、マダラヤンマを撮影してます。埼玉からは結構な距離なのですが、最近圏央道が繋がったこともあって、フルに高速を使えば、2時間ちょっとくらいで現地に到着するようになりました。高速代とガソリン代は少々痛いですが、やはりこのトンボの美しさには抗し難く、年に2,3回は出かけてしまいます。

 マダラヤンマと言えばホバリング写真が定番ですが、時間帯によっては止まり姿も普通に見られるのが、撮影していて嬉しいところ。しかも、ヤンマ類でお決まりのぶら下がりではなく、普通のトンボ類のように水平止まりで静止するので、割と色んなアングルで撮影が楽しめます。

  とは言え、あまりマダラヤンマばかりアップロードすると、ポートフォリオがマダラヤンマだらけになるし、数少ない見て下さっている方もうんざりすると思いますので、この撮影記の方にまとめてみました。撮影には、レフ機のK-3+望遠(300mm)とミラーレスのE-M1+マクロ(60mm)の2台持ちで臨んでいますので、少しその辺の比較もしてみます。

 まず、K-3+望遠の写真を3枚ほど。この組み合わせだと間合が開くので、トンボを飛ばしてしまう心配をあまりせずに、正面方向からのアングルも取りやすいのがメリットです。反面、ちょうど良い距離でヨシやガマの外側に止まってくれ、かつお尻を向けられずに良い角度で姿を見せてくれないと撮りにくいのがデメリットでしょうか。
 もう一つ言うと、背景ボケが大きくなりスッキリさせやすいのも、望遠のメリット。どうしても背景にヨシやガマが迫っており、ゴチャゴチャしやすいので助かります。このレンズは近距離でも解像力が高く、かつ軸上色収差が極めて小さいので、こういったテレマクロ的撮影には非常に使いやすいのが助かります。

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  次に、E-M1+マクロの写真を3枚。この場合はかなり近づかないといけないので、他の人が撮っていないことを確認した上で、落ち着いて逃げなさそうな個体を選ばないといけません。しかし、その関門をくくり抜けられれば、流石に近距離からのマクロということで、かっちりとした写りは一段上に仕上がります。また、背面液晶を使うことで、カメラの位置を自由に動かせるので、ローアングルを含めて細かいアングルが調整しやすいのも、一眼レフに比べると大きなメリットになります。

 また、これは一般論としては当てはまらないかもしれませんが、陰っている場所でも色乗りが良いのが助かります。…と言うか、どちらかと言うとK-3の日陰での色乗りの悪さが目立つのかもしれません。K-3は前世代のK-5より高感度ノイズが増えたと言われますが、個人的には高感度時の色味の劣化のほうが欠点だと思ってます。K-5の時は、ホワイトバランスを調整すれば色が出たような気がするんですが、K-3はどうも色が出ません。その方が現実に忠実なのかもしれませんが…
 デメリットとしては、焦点距離的にもフォーマット的にもボケが大きく取れないので、背景がごちゃつき易い点ですかね。ただこれも、生息環境を写し込むという点では、必ずしも欠点とばかりは言えないかも。

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 とまあ、色々書きましたが、こんなに色々写真を出せるのも、この撮影地での個体数がとても多いから。地元の保護活動や、地権者の理解の賜物なので、よそ者としては感謝してもしきれません。しかし、この場所の知名度が高まってきて、色々な人が来るようになったせいか、マナーの悪さも目立ってきているそうです。中には、明らかな私有地の農地に入り込んで、勝手にテントを張ったり、トイレを済ませたりする非常識な撮影者も居るようで、トラブルになっているそうです。

 私自身も、可能な限りマナーは守ろうとは心がけてますが、地元の人から見れば胡散臭い人間には違いないと思いますので、常にそういう意識を持って撮影しなければならないと思ってます。まあ、これはここに限らず、どこで撮影する場合も同じことですね。