【2016年版】マダラヤンマのホバリング(GANREF撮影記より転載)

 マダラヤンマの人気は、単に色合いが綺麗だというだけでなく、その綺麗さを明るい日差しのもとで堪能できる部分が大きいと思います。夏のマルタンヤンマも美しいのですが、こちらは暗い林縁でのぶら下がり姿が主。そういう意味では、陽のマダラヤンマ、陰のマルタンヤンマという感じでしょうか。

 更にマダラヤンマは、ヨシやガマに掴まる静止姿だけでなく、空中でのホバリング姿を見せてくれるので、動きのある写真も撮りやすいという強みもあります。今回はそんなホバリング写真を集めました。

 まずは、定番の横からの姿。マダラヤンマは時間帯によっては、かなり長いホバリングを繰り返してくれるので、全身がクッキリ写せるこのアングルを狙うことが出来ます。しかも、この撮影場所ではかなり近くを飛んでくれるので、それほど優れているとはいえないPENTAX機のAFでも、十分捉えることが可能。ただ、これくらいまで近づくと、ほぼ真横から撮っても、全身にピントが合うとは言い切れないので、ホントはもう少し離れた方が良いのかもしれません。

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 次に、少し斜め前方からの姿ですが、このアングルだと白い鼻面を含んだ顔が写せるので、真横の角度に比べると、見た目の面白さが出てくると思います。明るい青色の複眼も、横アングルより目立ってきます。ピントが合うのは部分的になるので、なるべく顔の部分に合わせるよう狙いますが、基本的に中央のAFポイントで狙うと、多少トリミングして構図を調整した方がバランスが取れます。

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 最後は顔の様子がより強調される、ほぼ正面からの姿。本当に真正面からだと顔しか写らないので、少し上方から写して、尻尾側の青色も見えるように撮るのが良いかなあ、と思っています。ただ、なかなかそういうアングルで撮れる機会は少ないのが現実。なるべく意識して、こういうアングルも撮るようにしていますが、さすがにこの位置関係だと、ものすごく近くから撮るという訳には行かず、AFも顔には合わないことがかなり多くなります。

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 飛翔撮影とはいっても、マダラヤンマの場合はホバリング時間がかなり長いので、技術的にはそんなに難しいものでもありません。おかげで、私のような下手っぴでも撮れるわけですが、私としては別にプロでもないので、こういう動きのある姿を撮れることを単純に喜んでます。まあ、下手の横好きなので、トンボ自体が綺麗に撮れていれば良し、というのが本音で、素人としてはそれでも楽しければ良いんじゃないか、などと考えています。そんなんじゃダメなんでしょうかねえ・・・?