問題なのは長時間残業だけか?

 日本人の働き方で、残業時間が長いことばかりが問題視されているが、問題はそればかりではないと思う。2月から勤務地が都心に変更になり、通勤時間が片道ほぼ2時間になったこの2週間で、長時間通勤の弊害を痛切に感じている。

 特に都心部に勤務している人は、通勤に片道1時間以上かかるのはザラだと思うが、はっきり言って、満員電車での長時間通勤なんてものは、人生の中で無駄以外の何物でもないと思う。1日の仕事以外に使える時間の内の何割かをドブに捨てているようなもんだし、体も疲れて仕事にも悪影響を及ぼしているとしか思えない。

 正直言って、最近になってブログの更新を再開したのは、これなら通勤時間中でもできるかもしれない、と思ってのことという面も否定できない。さてさて、今後どのくらい続くのやら…

  こう言うと、意識高い系の人達は「通勤に語学を勉強するなり、本を読んで勉強すれば良い」と言うかもしれない。まあ確かにそのとおりかもしれないが、所詮満員電車の中でできることなんて限りが有る。その時間に家に居られれば、他にも沢山のできることが有るのに、そういった選択肢は切り捨てざるをえない。

 自分の身を顧みれば、元々残業はせいぜい1時間位しかしないので、1月までは8時過ぎに家を出て、19時頃に帰宅する生活だったのが、今は残業時間は変わらないくても、6時半には家を出て、帰るのは21時。こうなると、平日は寝るのと風呂に入るために家に帰るようなもので、趣味もへったくれも有ったものじゃない。平日に洗濯や買い物や片付けをすることもほぼ出来ないので、土日にそれらをこなさなければならないとなると、趣味で出かけている暇もありゃあしない。

 1月までは、土日には趣味の写真を撮りに行き、平日にそれをアップロードする暇も有ったし、ネット動画を色々漁ることも出来たけど、いまやそれらは過去のことという感じ。仕事が最大の趣味、という人には苦にならないのかもしれないが、それなりの趣味を持つ人間にとっては、仕事のために拘束される時間が長いというのは苦痛でしか無い。