ThinkpadのHDDからmSATAのSSDにクローン作製 その3

 「クローニングで発生した問題あれこれ」のその3です。ここでは、クローン化したSATA#2のSSDからブートし、何らかの処理をしたHDDをSATA#0に接続したケースについて述べます。

 実際には、この記事が、クローン化後に最初にやった作業の結果を述べてます。クローン元のHDDをそのままつけるのはまずいことは予想されたので、できることをやってみたのですが、実際にはここの内容ではうまくいきませんでした。

  ただし、一部推測でこうなるだろう、というのが混ざっていますし、記憶が多少あいまいな点もありますので、間違っていたら皆さん自身での検証結果の方を優先してください。コメントでご指摘などいただければ、可能な限り対応します。

 なお、以下の記述は、私の検証した結果を踏まえたものなので、HDDがSATA#0、SSDSATA#2のチャンネルにそれぞれ接続されている前提です。また、HDDはMBRディスクであるケースのみを取り扱ってます。さらに、クローン元がHDD、クローン先がSSDという状況です。

1. HDD側のパーティションを全て開放して再接続

  最初、ほとんど知識がない状態で考えたのは、「HDDの中にブートパーティションWindowsシステムパーティションが無ければ大丈夫だろう」ということです。ただ、SSDとHDDを同時に繋いでパーティション操作するわけにはいかないので、一旦SSDは外して操作しました。

 やり方としては、WindowsのUSB回復ドライブを使うか、EaseUSのユーティリティで作成した起動ディスク・USBを使うとかになると思うのですが、私は多少Linuxを使ったことがあるので、USBから起動できるLinuxということで、Puppy Linuxというものを使いました。この方法だと、完全にGUIで処理ができるし、デフォルトでNTFSの内容を見れたりもするので、多少のLinuxの知識があれば結構便利です。

 で、結果としてはこの場合、Windowsは起動しなくなりました。正確に言うと、Windowsブートローダーは起動するのですが、Windowsシステムが見つからないと言ってきます。つまりSSD内にあるWindowsシステムパーティションを見に行けていない、ということです。

 ただし、この状態でいったん電源を落とし、HDDを外してSSDのみで立ち上げたところ、その場合は問題無く起動しました。

2. HDD全領域にPuppy Linuxをインストールして再接続

  次に考えたのは、「パーティションだけ開放しても、HDDの中にはMBRやブートマネージャーの残骸が残っていて、それから起動しているのでは?」ということです。そこで、SSDを取り外し、HDDに別のOSをインストールして起動できるような状態にまで書き込んでやれば残骸は無くなるだろう、と考えました。

 幸いPuppyLinuxにはUSBメモリで起動した状態から、内蔵HDDにインストールするという機能があるので、それを使ってHDD全体にPuppyLinuxをインストールしました。そして、HDDからPuppyLinuxが起動することを確認した後、これで大丈夫だろうと、再びSSDを取り付けて電源を入れてみました。

 しかし、結果は1.と変わらず、相変わらずWindowsのブートマネージャーの段階で止まってしまうというものでした。この時点で、「これは一筋縄ではいかない」と考え直し、一旦HDDの内容を、バックアップしておいたデータから書き戻して、本格的な解明の取り掛かることとしました。その結果は、その4以降に書きます。

 ただし、ここまでの検証の結果、PCのブート自体は正しくSSDから行われることが確認できましたので、それはそれで有用な結果でした。