JASRACの音楽著作権ビジネス

 ネット上のニュースを見ていると、最近、JASRACの徴収に関する話題で議論が沸騰するのをよく見かける。非難・擁護こもごもでは有るが、どの話題でも出るのが「包括契約なんて不透明なやり方が良くない」という意見。だが、この意見は今時的を射ていません。なぜなら、包括契約で最も大口の利用者であろう、テレビ・ラジオ局は、包括契約を結んだ上で、今ではほぼ全曲を方向くしているらしいからです。

 つまり、包括契約自体が不透明ではなく、「包括契約だからと言って、使用曲を報告しなくて良い」というやり方を容認している、業界の常識が不透明感を生んでいるんでしょう。まあ、CDなんかをBGMに使っている喫茶店とか商店にまで全曲報告を義務付けるのは過剰だと思いますが、少なくとも明らかに「音楽でメシを食っている」ようなライブハウスなどについては、全曲報告を義務付けるか、演奏者の方に報告をさせるように改めるべきじゃないでしょうか?これは、JASRACだけでなく、ライブハウス等とアーティストの意識も見直すべき問題だと思いまs。

 そんなことを義務付けたら、演奏者やライブハウスの負荷が増えて潰れるかも、と言われますが、今時、製造業でも農業でも、色々な規格の関係で事細かに記録を取るのがごく当たり前になってます。音楽業界だけそれが出来ないというのは、甘えと言われても仕方ないんじゃないでしょうか。正直言って、自分のメシのタネに対してその程度のこともできないのなら、淘汰されても仕方ないと思います。

 少なくとも、報告すべき曲を報告すれば、JASRACに対する不透明感というのは、「正確に分配されているのか分からん」という点に集約されるでしょう。そうなれば、いずれどの曲がどれだけ使われたのかというデータなどを、広く世間で参照できるように変わっていくかもしれません。今の音楽業界というのは、JASRACを筆頭に、あまりにも時代遅れじゃないでしょうか?

日食を安全に観察する方法

 本日(1月6日)、50%以上が欠ける部分日食が観察されました。ニュースなどでは盛んに「直接太陽を肉眼で見ると、目が損傷する危険性がある」と注意を促していましたが、一々そのために日食観察用のフィルターを購入するのは面倒でしょう。そんな人には、目には絶対安全な方法で身近なものを使って観察する方法をお勧めします。

 その方法は、「ピンホール投影」と呼ばれるやり方で、小さい穴を通した光をその穴から十分に離したt場所に写して形を見る方法です。適当な穴開きのものが無ければ、紙や発泡スチロールに楊枝などで穴をあけても良いですし、何なら5円玉や50円玉の穴でもなんとかなるでしょう(多分)。

 ものすごくクッキリはっきり見えるという訳ではないですが、ぶっちゃけ、部分日食は望遠鏡や望遠レンズでクッキリと拡大して見ても、それほど面白い姿という訳ではありません。ですから、太陽が欠けている状況を実感するだけなら、このピンホール投影で十分という気がします。

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40~50%程度欠けた時間帯のピンホール投影

 本当は、木漏れ日が地面に写るのを見るのが、重なりや風による動きで面白い姿になるのですが、今の季節は葉が落ちてしまっている木が多いのと、太陽が低くて地面に写すと斜めに伸びてしまうのとで、今一つという所でした。

白馬の絶景ライブカメラ

 昨年から今年にかけて、長野県の白馬村に何度か泊まりに行ってます。元々は高地のトンボを撮りに行くつもりだったのですが、今では村から眺める北アルプスの眺めに魅了されています。その時の宿はいつも「白馬ハイランドホテル」という所なのですが、ここは部屋や露天風呂からの抜群の眺めにもかかわらず、宿泊費が結構リーズナブルなので、特別にゴージャスな宿を求めない人にはかなりお勧め。

 それで、もちろんその景色は自分の目で見るのがベストなんですが、このホテルの屋上にはライブカメラが有って、北アルプスの姿を毎日映し出しています。しかも、15分ごとの写真が確認できるページが作られていて、それを見るのが毎日のひそかな楽しみになっています。

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2018年12月21日12時44分

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南青山の児童相談所問題

 表参道駅の近くに児童相談所を作ることを発表したら、南青山のブランド価値が下がると住民が反対している、という事が話題になっていますねぇ。都心の駅の近くなんて、そんな施設が一つあったところで影響なんか極小だろうし、その議論自体がブランド価値を下げているだろうし、まあ色々ツッコミどころ満載な話題ですが、別な観点で一つ思う所が。

 上記の主張の中で、「南青山は高級ブランドが集まっていて~」と、(勝手に)取り上げられてるようですが、こんなのは当のブランドにとってみれば迷惑極まりないでしょうねぇ。最近は、「企業の社会的責任」ってのが重要視されていて、自分たちが社会差別的な言動をすることはもちろん、それに与するような振る舞いをも問題視されるのが当たり前の時代です。ブランドショップが児童相談所建設排除の原因になっているかのような意見は、本来なら明確に否定・非難しないと炎上の素にもなりかねません。

 かと言って、南青山の住人が顧客の一人である可能性も高いので、一概に非難のコメントを出すってのも難しいんでしょうね。でも、こういう時にビシッと行動することが、本当のブランド価値を育んでいくものだというのは、理想論に過ぎるのでしょうか?

品川新駅 ⇒ 「高輪ゲートウェイ」?

 田町と品川に設置される予定のJR新駅の名称が、「高輪ゲートウェイ」に決まったそうですね。昨年まで約1年、埼玉の片田舎から田町駅に通勤していたので、それなりに注目していたのですが、報道を見た瞬間は、「ええっ⁉」と目が点になりました。

 地名から見れば、「高輪」「芝浦」「港南」辺りが妥当だと思うのですが、色々駆け引きも有りそうなので、ちと長いけど「高輪芝浦」「芝浦港南」辺りも有りかな、と考えていました。ところが、結果ははるか斜め上の名称に…。個人的には、山手線には伝統的な名称の方が似合うと思うし、高輪はもうちょっと内陸側の印象なので、「芝浦」か「港南」絡みの名称が妥当じゃないかと思います。

 でもまあ、こんな風に駅名選びが混迷化する原因の一つには、そもそも品川駅に問題があるという気がします。本来なら「北品川」「新品川」辺りが分かりやすいと思うんですが、「品川駅が品川には無い」おかげで、既に北品川駅が品川の南に有る上に、今更より品川から離れた場所で「品川」は名乗れないでしょう。さらに、品川駅に「高輪口」「港南口」という出入り口があるために、それと紛らわしい名称も使いづらいという配慮もありそうです。それもこれも、元凶は品川駅に有ると言っても、あながち間違いではないでしょう。

DC-G9の充電池の代用品として、PENTAXの充電池を試してみた

 Lumix一眼シリーズの内、動画向けハイエンドのGHシリーズで採用されている充電池(DMW-BLF19)は、PENTAXの上位モデルK-1, K-3, K-5などの充電池(D-LI90, D-LI90P)と、ほぼ同等品だというのは割と良く知られたところ。そして、DMW-BLF19は、この度購入したDC-G9にも採用されている。

 ただ、電池下面の切り欠きに多少違いが有って、D-LI90,Pの方は一部を削り落とさないとLumixの本体に挿入できないということで、そのまま使える訳ではない。また、電池の製造年代か何かの要因で、Lumixには使えないことが有る、という情報を見たような見ないような… という訳で、以下の内容を皆さんが検証する場合は、あくまで自己責任でどうぞ。

 ウチには元々、PENTAXのK-5, K-3が有って、それぞれの充電池としてD-LI90Pが2本ある。そこで、そのうちの古い方(K-5に付属していた方)の突起を削って、DC-G9で使えるか試してみた。電池の製造年代は2011年9月のもの。突起はカッターや果物ナイフとペンチを使って、ちょっと手間はかかったが削ることはできた。削り跡が尖っているとケガをしたり、電池が本体から出さなくなったりして困りそうなので、一応爪切りのヤスリで端面を整えておいた。

 で、肝心の使えるかどうかだが、問題無く電源は入り、普通にシャッターを切ることができた。DMW-BLF19と同じくらい持つかどうかは分からないが、予備電池として持っておく分には大きな問題は無いだろう。ミラーレス機の宿命的な欠点の一つが電池持ちの悪さで、予備電池をどう手配しようか考えていたのだが、当面購入しないで済みそうだ。

【GANREF転載】LUMIX G9がやってきた&E-M1旧とのざっくり比較

 2018年のトンボシーズン開幕も近づいてくる中、「今年は2シーズンぶりにカメラを更新しようか」と、昨年末から考えて来ました。レンズ資産から、機種はPENTAXかμ4/3ですが、昨年からメインはμ4/3に切り替えているので、オリンパスのE-M1 MarkIIとパナソニックのDC-G9で悩んだ末、最終的にDC-G9を選択しました。旧型のE-M1を使っていたので、通常ならE-M1IIを買う所ですが、あえてG9を選択した理由と、ざっくり弄ってみて感じたことなどを。

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